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追加シナリオに感じる違和感

申し込みすら忘れていたヴァナ★フェスお留守番組の猫の中の人です。
いろいろと情報が出てきたので見てましたよ。

【FINAL FANTASY XI クリエイターズボイス】
第一部トークセッション速報! (FINAL FANTASY XI クリエイターズボイス)
第二部トークセッション速報! (FINAL FANTASY XI クリエイターズボイス)
ファイナルファンタジーXI 追加シナリオ3作品 制作決定! (FINAL FANTASY XI クリエイターズボイス)

【メディア】
“ヴァナ☆フェス 2008 in 後楽園”イベント終了後に語られた発表内容の詳細も完全掲載 - ファミ通.com
「ヴァナ★フェス2008」トークセッションレポート。「モブリンメイズモンガー」など新要素を多数発表

【その他】
eLeMeN - FF11 - Event Reports_ヴァナ★フェス2008 in 後楽園
でする? | ヴァナ★フェス行ってきた!
でする? | ヴァナフェス雑感

次回バージョンアップ内容についてはまた別の機会に書くこともありそうなので置いといて(カレーパン実装は待ち遠しいですが)、気になったのはやっぱり追加シナリオかなぁ。以下引用は「FINAL FANTASY XI クリエイターズボイス」より。

ファイナルファンタジーXI 追加シナリオ3作品 制作決定!
※オンライン販売のみ

詳細はコチラ!

■シナリオ全てを手掛けるのは、「ジラートの幻影」までのFFXIオリジナルプロットの
作者、加藤正人氏。

■第一弾「石の見る夢」は、来年春ごろに全プラットフォーム・全言語世界同時リリースを目指している。以降数か月に一本ぐらいのペースを目標に…!
販売形態は、プレイオンライン上でのオンライン販売のみで、1本あたり1000円前後を予定。

自称「加藤信者」の相方の中の人には鼻血ものだそうです。猫の中の人にはよくわからんのですが、ジラートまでのストーリーをやってた人なら、方向性としては好きかなぁ。楽しみです。ところで追加シナリオって何。

【「追加シナリオ」とは?】
従来の拡張版は新たな土地の追加という「横への広がり」を目的としていたが、今回の3作品は既存マップを使っていままで語られていない新たな冒険を体験させるという、物語を深く掘り下げる方向での追加版になる。
これらは拡張版ほどのボリュームはなく、一話完結型のシナリオで、クリアまでにはだいたい1〜2か月ぐらいで終わる遊び切りのようなものを想定している。

数ヶ月に1本、1000円払って追加シナリオって、どうなんだろ……1年半に1本4000円の新ディスクについてくるミッション(ストーリー)がおよそ1年弱で完結するものであることを考えると、1-2ヶ月遊べて1000円というのは安くはないけどそれほど高いというわけでもない。でもなんだか釈然としないんですよねえ。どうしてなんだろう。

うまく説明できないんですが、ヴァナ・ディールっていう世界が広がるわけではなくて、その中でできるオフゲーがどんどん増えていくような感じ?いや、一人でやるわけじゃないんでオフゲーではないんだけど、うーんうまくいえない。

追加シナリオっていう形でストーリーだけが実装されるのは、猫が住んでいるヴァナ・ディールと世界を共有している感じがしないんですよね。ゲームの中でゲームをやっている(あるいは映画を見ている?本を読んでいる?)感じがして、とても気持ち悪い。でもきっと買っちゃうんでしょうけど。

以下はかなり暴言はいているチラシの裏。

 
---
【どのくらいのレベルを対象にしている?】
クエストの始めの方はLv30ぐらいのソロでもOKだが、シナリオの進行と共に徐々に難しくなっていき、最終的にはLv75のパーティが必要になるぐらいの難易度になり、クエストクリア時の報酬も高レベル向けのものになる予定。
なお、従来の拡張版のミッションなどと並行してプレイできるようになっている。

この設定は正直どうかと思う。確かに最近は低レベルのレベル上げがしやすくなるようにいろいろと調整はされていると思いますが(ヴァナフェスでも「Lv50まではさくさく上がってもいいと思う」という発言があったという話ですし)、それにしても全くの新規が一般人プレイでLv30から2ヶ月でLv75まで上げるのってかなり無理な想定じゃないかなあ。

既に75ジョブを持っている人の別ジョブ上げとかセカンドキャラとか、資金も人脈も十分にある状態でレベル上だけしていれば1日2時間でも余裕でしょうけど、本当のNewbieならその間に金策とか限界クエストの足止めはあるし、ジョブによっては複数のサポートジョブを育てる必要もあるし、シナリオを楽しむならそのための時間も必要なわけで。新規の人にも楽しめます風味で実は高レベルジョブを持ってないと(少なくとも実装当初は)全然楽しめなかった、プロマシアディスクの罠を感じます。

はっきりいっちゃうと、追加シナリオを実装するなら、「もうLv上げは終わって、でも定時集合コンテンツに参加するような遊び方は諸般の事情でできない(もしくはもうそこまでの熱意がない)人」が「ソロまたは少人数でFFXIの世界を楽しむもの」という位置づけにした方がよかったような気がします。

今、そういう状態で引退を考えてる人が増えてると思うんですよね。することがないから人が減る、人が減るから友達がいなくなる、友達がいないとインしても意味がないからますます人が減る、の悪循環なわけで。

そういう状況の中で、がんばればLv75ソロ+フェロー、楽に遊びたければ2-3人でやれるぐらいの難易度の追加シナリオを2ヶ月に1本のペースで提供していければ、FFXIそのものの延命にもなるんじゃないでしょうか。

FFXIの世界観はすばらしいからオフライン版を発売しろって話はずいぶん前からあるわけで、「完全なオフライン版ではないけれどもオフゲー的に遊べる要素」を導入していく方がビジネス的には成功しそう。そういう考え方は全くMMORPG的ではないですが、世界観との整合性とかなんとか、そんなこと今更言うかね、ってほどに既にめちゃくちゃですしもう。

オンラインゲームというのは時間消費型の商材ですから、中身はともかくプレイヤーに長時間画面を見せていればマーケティング的には成功なわけです。FFXIにログインして遊ぶ別のゲームだと思えば、猫の中の人の釈然としなさも消えて純粋に本を読むように楽しめると思います、きっと。


 

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