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ある倉庫番の休日

毎日毎日、鉢植えの世話と、競売との往復ばかりでいやになっちゃう。
たまには抜け出して遊びに行ってみようっと。

家具の奥に仕舞い込んでいた革鎧を引っ張り出して、久々に袖を通す。
斧と盾を持って、南サンドリアの町に出た。

青い空を見るのは何年ぶりだろう。

競売に立ち寄ってお買い物。いつもは素材とかクリスタルのところばかり見ているけど、今日は自分のための買い物。野兎のグリルとクロスボウを買ってみた。ちょっとあずかってるお金が減っちゃったけど、戦利品を売れば返せる……はず。

西ロンフォールに出て、オーク、ゴブ、羊、キノコを狩りながら南に向かっていると、このあたりでは見慣れない大きな牛がいた。

Toro発見

斬りかかってみたけどこいつ、強い。全然体力が減らない。殴られると跳ね飛ばされる。飛ばされないように木を背にして殴りかかっていると、人がきた。

英語で「街の入口までこいつを連れて行くよ」と言っている。何だろう。付いていってみるとたくさんの人が待っていて、いっせいに殴りかかっている。どうやらこれはお祭りみたい。

怒り狂った牛は次々に人々を跳ね飛ばしていく。飛ばされた人はどこかに消えていってしまう。私も飛ばされて気を失ってしまい、目をあけたらサンドリア港のホームポイントにいた。あわててまたロンフォールに走ったけど、もう牛は倒されていた。

牛は倒されたけどみんな待ってる。また新しい牛が来るのかな?どうでもいいけど見回りのおじさん、定期的に「異常ありません!」って報告してますけどあなた何見ているんですか。そこにいる牛はどう見ても異常だと思いますよ?!こんな人に国の治安を任せていて大丈夫なのかしら。と、ちょっとだけサンドリア王国の治安を憂えてみたり。

やがて次の牛がやってくる。また倒す。そして次にやってきた牛は、さらに巨大だった。

3回目に出現 Miura

体力もさっきの牛とは桁違い。集まっている人も、本気だ。見たこともないような強いウェポンスキルや精霊魔法が放たれ、次々に人が時空のかなたにとばされていく。それでも少しずつ牛の体力は減って、ついに倒れた。「角を調べろ」と誰かが言っている。調べてみると、角に巻かれた赤いサッシュがみつかった。

ダッシュサッシュ

みんなが口々に「おめでとう!」って言ってくれる。いい装備なのかな。よくわからないけど装備してみた。ちょっとだけ強くなったような気がした。

人々が散っていく。お祭りは終わったようだ。私も狩に戻った。オーク、ゴブ、羊、キノコを狩っているとファンファーレが聞こえた。Lvアップしたみたい。

ロンフォールの夜明け

ちょうど夜が明けたので町に帰ることにした。拾ったクリスタルで戦利品の羊の皮をなめして競売にかけたら、借りたお金を戻してさらに鎧を新調するギルも手に入りそうだ。売れたらまた買い物に行こう。

お祭りにも参加できて、楽しかったな。
埃をはらって、武器と鎧をしまいこんだ。

明日からまた、がんばって働こう。
腰に赤いサッシュを巻いて。

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